宮古島『HOTEL LOCUS(ホテルローカス)』が提案する“地元リスペクト”という新しいリゾートのあり方

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初回投稿日:2018.05.15
 最終更新日:2024.02.26

宮古島『HOTEL LOCUS(ホテルローカス)』が提案する“地元リスペクト”という新しいリゾートのあり方

2015年1月の「伊良部大橋(いらぶおおはし)」架橋をきっかけに、これまで以上に、人気&注目が高まる宮古島(みやこじま)と周辺の島々。平成29(2017)年度の入域観光客数は、988,343人(前年度比較増減率は140.58%)と言う統計データが、その事実を如実に物語ります。そんな中、新規宿泊施設が続々と登場するのは自然の流れと言えばそれまでですが、この春、既存とは、一味異なる大人のシティリゾートが誕生しました。

今年1月にオープンした『HOTEL LOCUS(ホテルローカス)』は、宮古島の中心部、平良(ひらら)市街地に程近い『平良港』と『パイナガマビーチ』の狭間の海岸沿いと、アクセスもロケーションも◎な場所に位置します。

HOTEL LOCUS(ホテルローカス)からの眺め


コンセプトは「もう1つのリゾートステイ」。従来の様な“完結型”ではなく、ゲストは施設を拠点とし、島全体を1つのリゾートとして楽しむ、いわば“体験型”を標榜しています。ところで、英語で、“位置・軌跡・活動の中心”等を意味する「ローカス」という名の通り、島の食や文化、スポット、地元住民と交流から紡がれる様々な魅力を、オリジナルのプログラムとして編集し、各種アクティビティとして提案しています。

HOTEL LOCUS(ホテルローカス)の中


そして、「ハンドクラフト・デザイン」の考えに基づき、島の豊かな自然との調和を目指し、建築やエクステリアはあくまでもシンプルに。それでいて、家具やファブリック、アートワーク等のインテリアで、温かみのある世界観を築く等、随所に洗練を感じさせます。

客室は100と規模こそ大きくは無いものの、全室オーシャンビューのロケーションが自慢で、シーンに合わせた6タイプがスタンバイ。清潔感に満ち溢れた室内は、随所に輝度の高い木材が使用され、温もりを漂わせます。また、昨今香港・シンガポール等のホテルではスタンダードとなりつつある、無料レンタルスマートフォンを全室に設置する等、最新にして細やかなサービスも特筆です。

HOTEL LOCUS(ホテルローカス)の客室


食事は、出来る限り、地元や県産の旬な食材にこだわったレストラン「ローカステーブル」で提供します。

レストラン「ローカステーブル」


スパイスやハーブをアクセントとした多彩なメニューは、いずれもフレッシュかつヘルシー。モーニングはハーフブッフェ、お昼はランチ、アフタヌーンはカフェ、ダイニングではアラカルトにコース料理と、オールデイで余すところなく上質な味わいをサーブ。もちろん宿泊客以外も気軽に利用できます。

モーニング

ランチ

肉


体験、アクティビティ、シンプル、ナチュラル、温もり、居心地の良さ、海、自然、etc…。ローカスを表すキーワードは枚挙に暇がありませんが、それら全てに通底しているのが、“地元へのリスペクト”と言えるでしょう。これまで、県内各地で大半のリゾート施設と言えば、どうしても(県外からの)顧客満足が第一で、ややもするとローカルへの目線を感じさせることはほとんどありませんでした。

その点、ローカスは、例えば、沖縄に自生するしゅろ科の植物「クバ」(和名は、蒲葵=ビロウ)をイメージしたロゴは、地元在住のクバアーティスト・小川京子氏の作品をイメージ。レストランや全客室等、館内各所に配置された、小川氏とのコラボワークは、地元を大切にするシンボリックな存在として、ローカスのアイデンティティに欠かせない要素として一体化しています。

しゅろ科の植物「クバ」をイメージしたもの


こういったデザインや空間造りと言った“ハード”面はもちろんのこと、前出の通りレストランでは地元食材にこだわります。また、フロント横の小さなコンセプトショップでは、島の素材を用いた雑貨等を販売しています。

コンセプトショップの商品

コンセプトショップ


そして極めつけは、1Fのアクティビティカウンターを持つラウンジでの様々な催しです(例えば、写真の「シャッフルボードナイト」)。宿泊客+近隣住民を招いたレクリエーションイベントを随時、そして積極的に開催しています。更には、島内でのビーチクリーンイベントへの参加等、“ソフト”面での、地元に対する積極的なコミットは、これまでのリゾートホテルとは、まさに一線を画すと言えるでしょう。

シャッフルボードナイト


「地元を愛せず、愛されないで、島の外から来られたお客さんに、愛されるでしょうか?」と語るのは、宿泊マネージャーの高田 和大(タカタ カズヒロ)さん(写真左)。

宿泊マネージャーの高田 和大(タカタ カズヒロ)他


「地元の皆さんと一緒に、宮古島を愛し楽しみ、共に良くしていく。それはもちろん誘客にも繋がりますし、それこそがお客様満足の究極ではないでしょうか。また、島の方々と観光客の方々を繋げられるのは、私どもの様な『ホテル』という立場でしかできないことと考えております。弊施設を中心に、人・物・事が、繋がり、広がれば、この上なく幸いです」。

決して肩肘張ることなく、あくまでもナチュラルに、地元やカスタマーの目線を忘れず、それでいて細部にまで及ぶ丁寧な気遣い。スタッフ全員の雰囲気を象徴する、若きリーダーの爽やかな笑顔&穏やかな語り口は、まさにローカスのホスピタリティそものを体現している、そんな印象でした。

HOTEL LOCUS(ホテルローカス)


“地元へのリスペクト”がもたらす、得も言われぬ居心地の良さ。従来には無かった、新しいリゾートホテルのあり方に、ワクワクさせられること間違いなし。「宮古島にローカスありき」。内外からこんな風に囁かれるのも、時間の問題かもしれませんね。

HOTEL LOCUS(ホテルローカス)
 

HOTEL LOCUS(ホテルローカス)

住所 /
沖縄県宮古島平良下里338-40
TEL /
0980-79-0240
Webサイト /
https://okinawa-uds.co.jp/hotels/hotellocus/?utm_source=google&utm_medium=maps
※出典:「宮古島市役所ホームページ/入域観光客数について」
     入域観光客数について|行政情報|宮古島市 (miyakojima.lg.jp)

沖縄CLIP編集部

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